というわけで。

初めて使う「続きを読む」だけど上手くいってるかな…ドキドキ…。


ここから先は、今回の事態に至る経緯です。


今月号の原稿が終わった直後、突然
「来月号は載りません、再開は9月からのweb配信で」と言われました。
4月に編集長とお会いした時は、7月〜9月をリニューアル期間とし、
その期間は読み切り作品に誌面を割きたいので、
連載はお休みが入ることを了承して欲しい旨告げられました。
すでに不況の事や雑誌の売り上げの事など不安もあったので
気になった点を確認したのですが、
今回のような事態を予測できるような事は
何一つ告げられませんでしたので、まさに青天の霹靂でした。
何しろ原稿終わって一息ついて、達成感に浸って
家でゴロゴロしてる時に電話がきましたからね…ふ…。


「てんきゅん!」のスケジュールは
元々そのリニューアルがらみで2転3転していました。
最終的に7月(9月号)掲載、
8月(10月号)休みでコミックス準備、
9月(11月号)再開、という段取りに落ち着き、
私もそのつもりで仕事をしてきました。
ので。
雑誌は出るけど、あなたの漫画の掲載枠は無くしました、
今後あなたの漫画を雑誌に掲載することはありません、
web配信のみとなります。
雑誌掲載をどうしても望むというのなら
てんきゅん!は今月号で打ち切りとなります。
という突然かつ一方的な措置に一瞬パニックになって
ああ、17年、ここで描いて来た私の評価って
こんなものかなあ、と悲しくなりました。


でも、落ち着いてよくよく考えてみると、
むしろ17年分の評価が、webで連載続行につながったのかなあ
と思うようになりました。
4月に編集長にお会いした時のご様子から考えても、
おそらくかなり突然の、会社側の決定だったのだろうと
思います。
リニューアルに関しても、当初の予定と
大幅な変更を余儀なくされたのだろうと思います。
編集部でもきっと混乱していたと思います。
そんな中で、web配信で連載を最後まで続ける道筋を
作っていただいた事には、本当に感謝しなければ
ならないと思います。
そして、こんな風に連載続行が可能になったのは、
白泉社デビューの頃から、
また「きらきら馨る」「冥のほとり」そして、
新連載「てんきゅん!」を応援して下さった
読者の皆様あってこそだと思います。
ありがとうございます。


雑誌が売れなくなった今、いずれはweb配信へ移行という事も
あるだろうなと、なんとなく思ってはいました。
できればもう少し、ゆっくりと移行したかったです。
雑誌を読んで下さっている皆さんに、せめて
今月号のコメント欄でちゃんとお知らせしたかったです。
書店に並ぶ雑誌という媒体に残っていたかったです。
昭和生まれの、デビューも昭和なオバさん漫画家にとって
「雑誌に毎月掲載される」というのは
プロの漫画家であることの証みたいなものなのですよ。
でも今は、気持ちを切り替えて
与えられた場所で精一杯頑張ります。
雑誌wingsでの毎月連載はこういう形でピリオドとなりましたが
10月号掲載予定の番外編のように、
読み切り、番外編などは掲載もあるそうですので
雑誌の方も今まで同様、気にかけていただけると嬉しいです。
それでは、ここまで読んでくださってありがとうございます。
今後も、応援よろしくお願いします。